「E3」と聞くと最初に新幹線が思い浮かぶのは私だけでしょうか。
ゲームの世界にも「E3」と言われるものがあるそうです。
そこで今回は私みたいにE3とはなにかあまり詳しくないけど、ちょっと気になるという方に向けて、終了の理由や世間の声などをまとめました。
それでは、E3について詳しくご紹介していきます。
E3とは?
E3とは「Electronic Entertainment Expo(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)」の略で頭文字のEが3つでE3(イースリー)です。
アメリカのロサンゼルスなどで20年以上にわたって、年に1度開催されてきた、ゲーム業界の中でも世界最大級の見本市。
ドイツで開催されるgamescom、日本で開催される東京ゲームショウと並ぶ世界三大ゲームショーの1つです。
1995年に最初のイベントが開催されて以降、毎年5月、6月にアメリカ・ロサンゼルスのコンベンションセンターなどで実施され、世界中のゲーム業界関係者やファンの注目を集めてきました。
E3終了の理由はなに?
・イベントが大きくなりすぎて、本来の目的を果たせない状況にあったこと
・近年は大手ゲームメーカーのイベントへの不参加が相次いでいたこと
・他のイベントとの競争の激化が大きな打撃になった
このような理由でE3は終了することになったようです。
大手メーカーの撤退
・2013年、任天堂はE3で記者会見を開くのをやめ、録画済みの動画を配信するようになる
・2019年にはソニーがE3から完全に撤退した
2023年はReedPopをパートナーに迎え入れて、4年ぶりにイベントを開催するということもあって注目を集めていました。
しかし、任天堂やプレイステーション、Xboxの大手ゲームメーカー3社が参加しないと報じられると、セガやテンセントなどのゲームメーカーも参加を見送る方向となり、E3のイベントの開催自体がが危ぶまれる状況となりました。
やはり大手ゲームメーカーが不在のイベント開催は難しかったようで、後日2023年のイベント開催は正式に中止が発表されました。
それに伴い、オフラインイベント、デジタルイベントともにキャンセルとなったことが公式サイトで発表。
アメリカのIGN誌では
業界の規模や強さ、影響を示すような方法で、実行するのに必要で持続的な関心を獲得できなかった
米IGN誌
と報道されていました。
来場者の分散
MicrosoftやElectronic Artsが、E3のイベント開催期間に合わせて別の場所でイベントを開くようになると、今までE3に足を運んでいた来場者が各イベントに分散する形になりました。
他のメーカーもE3以外の場所でイベントや展示会を開催するようになり、多くのメーカーが集まっていたE3の存在意義が薄れていったようですね。
そしてE3のイベントが中止されるようになってきたころに、Summer Game Festが勢いを増してきたことも影響があるのではないでしょうか。
Summer Game Festは始めはオンラインでのイベント開催でしたが、2023年には始めてリアルイベントを開催しています。
しかも、ロサンゼルスでE3が例年イベントを開催していた時期に行っているので、相当な勢いですよね。
追い打ちをかけた新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの影響で2020年のE3開催は中止となり、2021年はオンラインでのデジタルイベント開催を行なったものの、現地での開催は再び中止にとなりました。
2022年も新型コロナウイルスの影響が残り、開催は中止となりましたが、2023年の現地開催やオンライン開催に向けて注力すると発表されていました。
2023年の開催に向けて動いているようでしたが、イベントの中心となるゲームプラットフォーマーや大手ゲームメーカーが不参加となったことを受け、やむなく2023年の開催は中止となったようですね。
新型コロナウイルスが蔓延する以前から、少しずつ参加するメーカーの減少はあったようですが、新型コロナによってイベントがの開催ができなかったことで、イベントの在り方が変わったようですね。
公式サイトの発表
公式サイトやXには、
「After more than two decades of E3, each one bigger than the last, the time has come to say goodbye.Thanks for the memories.GGWP」
(20年以上に渡り、毎回大きな盛り上がりを見せてきたE3も、いよいよお別れの時が来た。思い出をありがとう。GGWP)」
とのメッセージが書かれています。
— E3 (@E3) December 12, 2023
E3の歴史
1995年 | 最初にE3が開催される |
1996年 | 日本でも開催される |
2017年 | 関係者のみの参加から一般参加が可能になる |
2019年 | リアルイベント開催 最後の年 |
2020年 | イベント開催中止 |
2021年 | オンラインイベント開催 |
2022年 | イベント開催中止 |
2023年 | E3終了の発表 |
E3が開催される前のアメリカでは、家電製品の見本市であるInternational CES(Consumer Electronics Show)というイベントの中で、ゲーム関連の出展が行われていました。
ソニーなどがゲーム業界に参入するなど、ゲームに関する話題や世間の注目が大きくなったことを受けて、ゲームだけの独立したイベントとして始まったのがE3です。
2015年以降、毎年E3のイベントは行われ、2017年からはそれまでの関係者のみの参加だったものから一般の参加も可能にするなど時代に合わせて変化してきました。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、2020年は開催中止、2021年オンライン開催、2022年中止となり、2023年に注力すると発表されました。
2023年には一度は開催することが発表されたものの、大手メーカーの撤退などが理由で一転して中止の方向に、そのためリアルでイベント開催されたのは2019年が最後となりました。
世間の声はどう?
「E3」が完全終了へ。公式がさよなら告げるhttps://t.co/3oo4DptWS3
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) December 12, 2023
例年6月に開催されてきた世界最大のゲーム見本市が終焉迎える。公式「E3」アカウントおよびESAがSNS上で公表したもので、「さよならを言う時がきた」と短いメッセージで伝えられた pic.twitter.com/3oSBafNnsl
E3終了。ひとつの時代が終わった感あるなあ。
— 世界三大三代川@ファミ通 (@tad_miyo) December 12, 2023
実際に行けたのは3、4回だったけど、TGSとも違う規模の大きさや、トレードショウならではのセッションとかもあって、とても楽しかった。
写真を見ると、いろいろ思い出深い。とくにパラッパ。 https://t.co/9z9Ah9yeJM pic.twitter.com/YyN6l66BZD
大きなイベントだっただけに、終了を惜しむ声がたくさんありました。
E3終了ってのを見て「えっ、もうこいつ引退するの?」って思ったらゲームの話だったわ pic.twitter.com/AZg0Lo7urD
— 光善寺けい子 (@sakura_n700) December 12, 2023
中には私と同じ人もいらっしゃいました。
一瞬そう思いますよね。
まとめ
E3とはなにか、また終了の理由や歴史についても振り返り、次にくるイベントや世間の声をまとめました。
終了の理由は主に
・イベントが大きくなりすぎて、本来の目的を果たせない状況にあったこと
・近年は大手ゲームメーカーのイベントへの不参加が相次いでいたこと
・他のイベントとの競争の激化が大きな打撃になった
この3つだと思われます。
今回正式に終了が発表されたことで、20年以上に渡る歴史に幕を下ろすことになりした。
この20年をいっしょに過してきたもいらっしゃるのではないでしょうか。
長く続けられてきた大きなゲームのイベントがなくなることは、多くの人から惜しむ声があるように、この業界に与えた影響は大きかったように思います。
E3は終了しますが、これからもゲーム業界が盛り上がることを期待しています。